QRコードのサイズはどのくらいがいいのでしょうか。10対1のルールを使いましょう。コードのサイズは、人がスキャンする距離の少なくとも10分の1にします。30cmの距離からスキャンされるなら幅約3cm、3メートルの距離なら約30cmにします。ほとんどの印刷物では、実用上の下限は2×2cmで、そこに周囲の余白を加えます。この2つ、比率と余白さえ正しく押さえておけば、コードは一発でスキャンできます。
本稿はtutorialsクラスターの記事です。まだコードを作っていない場合は、QRコードの作り方が出発点になります。本稿は、すでにあるコードを実際にスキャンできるサイズにする方法についてです。
10対1のルールと、面よりも距離が優先される理由
重要な数字はたった1つ、スキャン距離であり、コードが乗っているものの大きさではありません。10対1のルールはこれを表しています。コードの幅は、スキャンされる距離の少なくとも10分の1にすべきということです。
- 20cmの距離でスキャン(手に持った名刺): 約2cm。
- 1mの距離でスキャン(棚のポップ広告): 約10cm。
- 5mの距離でスキャン(歩道からの店頭ウィンドウ): 約50cm。
巨大な看板の上にある小さなコードが失敗するのは、看板が大きいからではなく、誰もその1メートル以内に近づけないからです。スマートフォンがどれだけ離れた場所にあるかに合わせてサイズを決めましょう。Nielsen Norman GroupのQRコードのユーザビリティガイドラインも、利用者側の視点から同じ点を指摘しています。スキャンがしづらかったり不確実だったりすると、人はあきらめてしまうのです。
最小サイズとクワイエットゾーン
一定のサイズを下回ると、どんな比率を守っても救われません。印刷物における実用上の最小サイズは2×2cm(約0.8インチ)です。良好な照明と新しいスマートフォンがあればもっと小さくても機能することはありますが、それは不安定であり、設計は最高の条件ではなく最悪の条件、つまり最悪の照明下にある最悪のスマートフォンを想定すべきです。
そして、ほとんどの人が忘れてしまう余白があります。QR規格であるISO/IEC 18004は、四辺それぞれに最小の正方形(モジュール)4つ分以上の幅を持つ余白、クワイエットゾーンを求めています。この空白があることで、スキャナーはコードを正確に捉えられます。窮屈なレイアウトに合わせてこの余白を削ってしまうと、コード自体は十分な大きさでも、スキャンが遅くなったり失敗したりします。余白は必ず確保しましょう。
信頼性を高めるためのポイントがあと2つあります。
- コントラスト。明るい背景に暗い色のコードを使う。明るい色を暗い背景に使う組み合わせや、コントラストの低い組み合わせはよくある失敗です。
- 厳しい条件のための余裕。暗い場所、曲面、動き(バスのラッピング広告など)、古いデバイスを使う相手を想定して、サイズに20〜30%の余裕を加える。
用途別のサイズ
このルールを、デザイナーに渡せる具体的な数字に落とし込むと、次のようになります。
- 名刺や商品ラベル(10〜20cmでスキャン): 2〜2.5cm。
- チラシ、メニュー、パッケージ(30〜40cm): 3〜4cm。
- ポスターや棚陳列(1〜3m): 10〜30cm。
- 店頭ウィンドウやバナー(3〜5m): 30〜50cm。
- 看板(5m以上): 50cm以上。
メニューについては、飲食店向けQRコードガイドがテーブルテントの設置について解説しています。腕を伸ばした距離では2.5〜3cmが標準です。
高解像度で印刷し、ダイナミックにしておく
サイズは仕事の半分に過ぎず、もう半分は解像度です。印刷用にはベクター形式(SVGやEPS)でコードを書き出せば、どんな寸法でもくっきりした状態を保てます。あるいは、最終的な印刷サイズでPNGを300DPIで書き出します。小さなラスター画像を拡大して使うと、コードはぼやけてスキャンできなくなります。
1つの設計上の選択が、その後の再印刷をすべて安く済ませてくれます。ダイナミックQRコードを使うことです。スタティックコードは遷移先をパターンに焼き込んでしまうため、リンクが間違っていれば再印刷が必要になります。ダイナミックコードは後から向き先を変更できる短縮リンクを符号化しており、スキャンを追跡することもできます。これにより、サイズと設置場所が実際に機能しているかどうかが分かります。ダイナミックQRコードを生成しておけば、その後はアートワークを作り直すことなくリサイズや向き先変更ができます。
1つだけ覚えておくなら、距離に合わせてサイズを決め、クワイエットゾーンを確保し、印刷では2cmを下回らないことです。
コーナーストーンシリーズを読む
本稿はtutorialsクラスターに属しています。コーナーストーン記事はQRコードの作り方です。再印刷のたびに関わってくるスタティックかダイナミックかの選択については、ダイナミックQRコードとスタティックQRコードをご覧ください。
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よくある質問
QRコードのサイズはどのくらいがいいですか?
10対1のルールを使いましょう。コードのサイズは、スキャンされる距離の少なくとも10分の1にします。30cmの距離でスキャンされるなら約3cm、3mの距離なら約30cmにします。ほとんどの印刷物では、実用上の下限は2×2cm(約0.8インチ)で、そこにクワイエットゾーンの余白を追加します。
QRコードの最小サイズはどのくらいですか?
印刷物で確実にスキャンできるようにするには、約2×2cm(0.8×0.8インチ)が目安です。理想的な照明と新しいスマートフォンがあれば、理論上はもっと小さくてもスキャンできますが、名刺や商品ラベルを通常の読み取り距離でスキャンする場合、2cmが安全な最小値です。
QRコードにおける10対1のルールとは何ですか?
10対1のルールとは、QRコードのサイズをスキャン距離に合わせて決める考え方です。コードの幅は、人がスキャンする距離の少なくとも10分の1にします。1メートルならおよそ10cm、5メートルならおよそ50cmです。これはあくまで出発点であり、暗い場所や動きのある状況、古いデバイスに対応するための余裕を加えます。
ポスターや看板ではQRコードのサイズはどのくらいにすべきですか?
ポスターの大きさではなく、見る距離に合わせてサイズを決めます。2〜3mの距離で読まれるポスターなら20〜30cm程度のコードが必要で、5m以上の距離からスキャンされる看板なら50cm以上が必要です。人が物理的に近づけない場合は、面の大きさではなく距離がサイズを決めます。
QRコードの周りにあるクワイエットゾーンとは何ですか?
クワイエットゾーンとは、スキャナーがコードの端を認識できるようにする、コード周辺の余白のことです。QR規格(ISO 18004)では、四辺それぞれに最小の正方形(モジュール)4つ分以上の余白を確保するよう定めています。この余白を削ってしまうと、コードがどれだけ大きくても、スキャンが遅くなったり失敗したりします。
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