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バーコード vs QRコード: あなたの商品にはどちらが必要か

バーコードは、システムがすでに知っている商品を識別します。QRコードは、人をコンテンツへとつなぎます。容量、スキャナー、そして2027年の小売業界の期限について解説します。

Marius Voß
DevRel · edge infra
1次元バーコードとQRコードを並べ、それぞれの形式が何を格納し、どのスキャナーが読み取るかを比較する図

バーコードは1次元です。単一の軸に沿って読み取られ、たいてい数字である短い識別子を格納します。QRコードは2次元の格子で、最大7,089の数字または4,296の英数字を格納でき、破損したコードでもスキャンできる誤り訂正機能を備えています。実務上の使い分けは、そこから自然に決まります。バーコードは、その商品がすでに何であるかを知っているシステムの記録を指し示すだけですが、QRコードは、事前に何も知らなくてもスマートフォンが動作できるコンテンツそのものを運びます。

つまり、バーコード vs QRコードは、どちらの形式が優れているかを競う話ではほとんどありません。問われているのは、誰がスキャンするのか、その人が手にしているのは何か、そしてビープ音が鳴った次の瞬間に何が起きるべきか、ということです。この記事では、それぞれの形式が何を格納するか、答えを決めてしまうスキャナーのハードウェア、静かに答えを変えつつある2027年の小売業界の期限、そしてQRコードだけが持てる一つの性質について取り上げます。QRコードそのものがまだ馴染みのない方は、QRコードとは何かがその仕組みを解説しています。

それぞれの形式が実際に格納しているもの

線形バーコードは、一本の線に沿ったバーと空白の幅にデータを符号化します。これが容量に対する厳しい上限になります。小売用のEAN-13は13桁しか格納できず、文字も記号も使えません。しかもその数字自体は情報ではなく、世界共通の識別子にすぎません。データベースで検索すれば商品が分かりますが、数字だけを見ても何も分かりません。物流ラベルの定番であるCode 128はASCII文字全体を扱えますが、ラベルの物理的な幅がすぐに大きくなってしまうため、実用上の限界は数十文字程度です。

13桁の識別子を格納する1Dバーコードと、完全なURLを格納する2D QRコードを並べ、ファインダーパターンと誤り訂正の位置を示した図

QRコードは、モジュールの格子として読み取られる形で、2つの軸にデータを符号化します。これによって容量が得られるだけでなく、線形形式には決してなかったものも手に入ります。LからHまで選択できる4段階のReed-Solomon誤り訂正で、擦れたり、折れたり、ロゴで一部が覆われたりしたシンボルでも再構築できます。バージョンの規模は1から40まであり、その上限にあたるのが、あの7,089の数字が収まる範囲です。

呼び方の混乱を整理しておく価値があります。QRコードはれっきとしたバーコードであり、正式にはISO/IEC 18004として標準化された2次元バーコードです。小売・物流業界は1Dと2Dと呼びます。それ以外の人々は、縞模様の方を「バーコード」、正方形の方を「QRコード」と呼んでいるだけです。

誰が、何でスキャンするのか

この問いを決めるのは、データ容量よりもハードウェアの方です。

レジのレーザースキャナーや倉庫用のスキャンガンは線形コード向けに作られており、曲面からでも、どんな向きでも、1時間に何百回でも高速に読み取れます。しかも読み取るのは、画面を見ることのない人です。スキャナー、レジ、在庫システムというその一連の流れは、数字を求めており、しかも特定の数字を求めています。

スマートフォンのカメラはその正反対の道具です。格子は無理なく読み取れますが、ピントが合うまでに一瞬かかり、それを構えている人は画面を見ていて、まさに何かをタップしようとしています。その人に13桁の数字を渡しても何も起きません。URLを渡せば、そのページが引きつけている限り、相手の注意を得られます。

つまり、バーコード vs QRコードは、たいていハードウェアの時点で答えが決まります。スキャンするのがスタッフで、購入した機材を使い、システムがすでに知っているものを識別するためなら、求められているのは線形バーコードです。スキャンするのが顧客で、自分のスマートフォンを使い、何かにたどり着くためなら、求められているのはQRコードです。興味深いのは両方が当てはまるケースで、まさにそこにパッケージングの向かう先があります。

2027年の小売業界の期限が問いを変える

小売業界は、いままさに形式の移行の真っ最中であり、パッケージを設計する前に知っておく価値があります。GS1のSunrise 2027構想は、2027年末までにPOSで2Dバーコードをスキャンできるようにすることを小売業者に求めています。

意味しないことが2つあります。今の棚に並ぶEANやUPCコードを打ち切る期限ではありませんし、来四半期にパッケージを設計し直せと義務付けるものでもありません。これが何であるかと言えば、準備の到達目標です。すなわち、商品識別子とウェブアドレスの両方を1つのシンボルに符号化するGS1 Digital Linkを運ぶ2Dコードを、レジのハードウェアとソフトウェアが読み取れるようにすることです。移行期間中、ブランドはデュアルマーキングを行い、スキャナー側の設備が追いつくまでの間、同じパッケージに線形バーコードと2Dコードの両方を載せています。

これこそ、計画しておく価値のある変化です。かつては社内で担当が分かれる2つの別々のマークを必要としていたものが、1つの正方形でレジと顧客の両方に対応できるようになります。同じ発想を規制の側面から捉えたもの、つまり製品の一生涯にわたる産地情報とコンプライアンスデータをコードが運ぶ話は、デジタル製品パスポートQRコードで取り上げています。

用途で選ぶ

この判断のほとんどは、1つの表に収まります。重要なのは、いちばん最後の列です。

用途形式理由後から編集可能か
小売のレジ、在庫管理EAN-13 / UPC(1D)スキャナー設備がその数字を前提にしている不可
物流・資産ラベルCode 128(1D)幅広いリーダー対応、印刷コストが安い不可
顧客向けコンテンツQRコード(2D)スマートフォンのカメラ、URLを運べるリダイレクト経由のみ可能
小売+コンテンツ、1つのマークGS1 Digital Link QR識別子とURLを1つのシンボルに構成次第

スキャナーメーカーが公開している表は、たいてい容量と誤り訂正のところで終わっています。しかし、印刷したロットが負債になるかどうかを分けるのは編集可能性の列であり、それこそ誰も仕様書には書かない項目です。

向き先を変えられるのはどちらか一方だけ

バーコードは固定された識別子です。 それ以外のものにはなり得ませんし、それで構いません。その数字は、商品の一生涯を通じて変わらないことが前提だからです。

一方でQRコードが固定されてしまうのは、最終的な行き先そのものをコードの中に符号化した場合だけです。代わりに短縮リンクを符号化すれば、そのシンボルは後から変更できる判断へのポインタになります。今日はキャンペーンページ、来年はマニュアル、間の悪い火曜日にはリコール告知、というように。スキャン自体は相変わらずミリ秒単位で解決し、しかもその一回一回が記録されます。これは静的QRと動的QRの区別を、物理的な商品に当てはめたものです。そして私の経験上、印刷が終わった後にこれに気づくことほど高くつくものはありません。

行き先を短くすることには、印刷の現場で表れる第二の利点もあります。文字数が少ないほどQRのバージョンが低くなり、同じ物理サイズでもモジュールが大きくなり、曲面のボトルやつや消しのカートンからでもより速くスキャンできるコードになります。QRコードの適切な大きさにサイズ設計のルールをまとめています。パレットが出荷された後でも向き先を変更し、計測できるコードが欲しい場合は、自分のドメインでワークスペースを開設してコードを生成し、その結果はスキャン解析で確認してください。

誰がコードをスキャンするかから形式の選択に至る判断経路の図。レジ用の線形バーコードと顧客向けの動的QRコードによるデュアルマーキングに行き着く

印刷ロットを無駄にする失敗

私が見てきた再印刷の大半は、4つの失敗に集約されます。

  • レジのレーザーが小売用バーコードを求めている場所にマーケティング用のQRコードを置いてしまい、レジで初めて両者に互換性がないと気づくこと。
  • パラメータだらけの長いURLを符号化してしまい、コードが高いバージョンに押し上げられ、モジュールが小さくなりすぎて店頭で読み取れなくなること。
  • レイアウトが窮屈だったからと、約4モジュール分の余白であるクワイエットゾーンを省いてしまうこと。
  • コントラストが不十分なブランドカラーでコードを印刷してしまい、オフィスでのテストは通ってもスーパーの照明の下では読み取れなくなること。ブランドQRデザインでは、どこまで安全に色を攻められるかを解説しています。

どれも特別珍しい話ではありません。そのすべては、同じ一つの習慣で防げます。校正を1枚印刷し、実際にスキャンに使われる機器で、実際に置かれる照明の下でスキャンしてみることです。スマートフォン向けのコードについては、QRコードの作り方が一連の流れ全体を解説しており、シンボルではなくチップを検討しているなら、NFCとQRコードの比較がその比較を扱っています。

コーナーストーンシリーズを読む

この記事はfeaturesクラスターに属しています。キャンペーンの視点についてはゼロから作るQRコードキャンペーンが計画から計測までを扱っており、QRコードとは何かではスキャンがどう解決されるかを扱っています。

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よくある質問

バーコードとQRコードの違いは何ですか?

バーコードは1次元で、単一の軸に沿って読み取られるため、EAN-13の13桁のような短い識別子しか格納できません。QRコードは2次元で、格子として読み取られるため、完全なURLを含む数千文字を格納でき、破損しても読み取れる誤り訂正機能も備えています。実務上、バーコードはシステムがすでに知っている商品の記録を指し示すだけですが、QRコードはスマートフォンが直接動作できるコンテンツそのものを運びます。

スマートフォンのカメラで通常のバーコードを読み取れますか?

はい。最近のスマートフォンのカメラやほとんどのスキャンアプリは、EAN-13やCode 128のような1Dバーコードも2Dコードと同じように読み取れます。違いが出るのはその後です。スマートフォンが得るのは数字だけで、その数字が役立つのは、アプリがそれをどう扱うか分かっている場合に限られます。消費者向けパッケージが、小売用バーコードの代わりではなく、それに加えてQRコードを載せる傾向があるのはこのためです。

バーコードとQRコード、どちらがより多くのデータを格納できますか?

桁違いにQRコードです。小売用のEAN-13はちょうど13桁しか格納できず、Code 128のラベルも、実用的な幅を超える前に運べるのは数十文字が限度です。QRコードは最大バージョンで7,089の数字、または4,296の英数字を格納でき、だからこそURL、WiFiの認証情報、製品パスポートまで運べるのです。

QRコードは単なるバーコードの一種ですか?

技術的には、そのとおりです。QRはISO/IEC 18004として標準化された2次元バーコードであり、小売業界では今やこの一群全体を「バーコードとQRコード」ではなく「1Dバーコードと2Dバーコード」と呼びます。日常的に人々が言い分けているのは、レジのレーザーが読み取る縞模様のラベルと、スマートフォンのカメラが読み取る正方形の格子との違いです。

GS1 Sunrise 2027とは何ですか?

2027年末までにPOSシステムが2Dバーコードをスキャンできるようにするという、小売業界全体の取り組みです。これは現在のパッケージにあるEANやUPCバーコードを打ち切る期限ではなく、あくまで準備の到達目標です。移行は、同じパッケージに線形バーコードと2Dコードの両方を載せる「デュアルマーキング」を通じて進んでいます。小売業者は両方を扱えるスキャナーとソフトウェアを必要とします。

パッケージにはバーコードとQRコード、どちらを載せるべきですか?

たいていは両方を、それぞれ異なる役割で使います。線形バーコードはレジと在庫管理のために残しておきます。そのチェーン内のスキャナーやシステムが求めているのがそれだからです。QRコードは、説明書、登録、産地情報、キャンペーンページなど、顧客に届けたいものすべてのために追加します。後から向き先を変えられるのはQR側だけであり、それも固定URLではなく短縮リンクをエンコードした場合に限られます。

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